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キジムナーと出逢った古民家のお話②

by miku tsuchiya

おお!自分のカメラを構えた写真を大きくしたら自分の指の短さにびっくりしました。
ピッピッピッっとな具合に生えてます。可愛いではないか。

それでは『キジムナーと出逢った古民家のお話②』ということなので、
『キジムナーと出逢った古民家のお話①』を読んでからこれを読んでください!

翌日の体験ダイビングに備えて早めに布団に入った1日目の夜でしたが、
夜中の1時2時に小さい子供が私の布団の周りをぐるぐる回ったり、横になっている私の髪の毛を踏んづけて台所のある方へ走って行ったりともう賑やかでした。おそらく2人居たんだよなぁ。その日の昼間にオーナーではない島の人が古民家にひとり旅の女の人が泊まっているという話を聞いて泊まっている古民家に私を訪ねに来てくれたおじいちゃんいたりしたので、その時は島の子供でも入ってきたのかと思ったのですが、普通に考えてカーチバイが吹き荒れてる夜中に誰か訪ねに来るなんて考えにくいですよね。
本当にあれは何だったんだろう。面白い体験だったのでここに記録しておきます。

子供が走って行った台所


その夜、まだ2時間くらいしか寝ていない状態で人の気配に起こされました。
最初は本当に眠かったので誰だろうこんな遅くにと思いながら、布団の中で出て行くべきなのかどうしよか眠い眠いと目を擦りながらもやもやと考えていました。
というか何でこんな遅くに人が来ているのか?オーナーかな?でも今日は石垣にいるって言ってたしな。昼間に来たおじさんかな?あっ!私どっかの電気消し忘れてて消しに来たのかな?
と、布団の中で考えを巡らせていました。
何しろ眠くて眠くて布団から出る気は起きず。
でも、電気を消し忘れてては大変だと思い1度とにかく起きようと思ったところで
何かが布団の上で横になっている私の髪の毛を踏んづけて行ったのです。あの感覚は確かでした。
イテテテテ。その髪の毛を踏まれた感覚で私は一気に目が覚めて目をしっかり開きました。
でも体は起き上がれないんですよ。でも目は開いてるし意識はちゃんとしています。
一体何なんだ?っと思っていると小さい4〜5歳くらいの子供が2人くらい私の横になっている布団の周りをいたずらに走り回っていました。走り回りながら時より私の髪の毛を何度も踏むんですよね。
いや痛いし遊ぶのはいいけど人の髪の毛は踏まないでと思いながら、何も私には見えないんです。
ただそこで何かがイタズラっぽく遊んでるんですよ。感覚だけが存在しているんです。
髪の毛を踏まれた時の痛さ。イタズラっぽく走り回るときに起きる小さな風。
何だかその時に感じたのはいつもの遊び場でいつも通りに遊んでいる子供なんだなという感覚です。
時より私の布団の周りを走るのをやめて台所がある方へと追いかけっこを始める2人。
えぇ〜めっちゃ誰かいるんだけど何も見えない!!!
けど不思議と嫌な感じはしませんでした。それよりも早く寝かしてくれと思っていました。
でも次第にこれってヤバい感じかなと思い始めると、騒ぎは徐々に収まり子供の気配もなくなっていました。時計を見るともう朝の4時過ぎ。なんだかんだ2時間くらいその騒ぎの中で過ごしていたようです。
あと2時間くらいしか眠れないじゃんと思いながら、ようやくまた浅い眠りについたという感じです。


そしてその朝、もうトトロのメイちゃんサツキ状態です。

トトロの映画の中でメイちゃんとサツキはトトロからもらった種を庭に撒いて育てるのですが、なかなか芽が出ません。
ところがある夜、トトロ達がその種が撒いてある畑に来て、芽がでるようにおまじないをしていました。
それを見たメイちゃんとサツキはパジャマのまま飛び起きて庭に走って行き、トトロ達と一緒に芽が出るおまじないをします。
そしてついになかなか芽が出なかった種から次々に芽が出ます。それはどんどん天にも登れるくらい高く大きく育っていきます。
夢のような夜を過ごして朝目を覚まし畑へ行くと、夜に見たような高く大きな芽ではなかったけれど、待てど暮らせど出なかった芽が顔を出していました。
一瞬、なんだ夢だったのかと思う2人でしたが『夢だけど夢じゃなかった!』と言って喜ぶ姿が印象的なシーンです。

そして私の夜の変な騒ぎ、
朝起きてもこの夜の感覚がしっかり残っていました。
そして朝一番に思ったのが、座敷童子に会った!という感覚でした。
これが座敷童子だ!と疑いなく思ったのです。

ところが、島の人に座敷童子と言っても通じなかったのです。
私の中では座敷童子を知らないなんて、日本に住んでいながら日本の主食がお米だと知らないと同じくらいのことです。えぇ〜座敷童子が通じない。。。何ということでしょう。カルチャーショックです。

ちょうどその時、インスタで交流しているフォロワーさんと座敷童子に会ったという話をコメントの中でしていて、そのコメントに対して別の交流しているフォロワーさんが座敷童は沖縄ではキジムナーですねというコメントをしてくれて、それでキジムナーの存在を知ったわけです。
早速ネットで調べました。ガジュマルの木に宿る子供のような姿をしている精霊。
古民家のすぐそばにガジュマルの木があったし、明らかに子供だったのでワクワクしました。
キジムナーだわ夜のは。でも細かいこと言うとキジムナーの伝承は八重山より上の地域に残るもので、私が行った八重山諸島にはないらしいです。全国的な認識は沖縄の妖怪または精霊ですね。
でもでも私は出逢った訳で、八重山の人にキジムナーと言ったら通じたのです。
言いたいことが通じた嬉しさがありました。
その日、古民家のオーナーにもキジムナーの話をしました。でもこの古民家でキジムナーの話は初めて聞いたようでした。キジムナーは東北では座敷童子という精霊に近いこと、その座敷童子は出た家に良いことをもたらすことを話しました。
キジムナーも座敷童子も人の目で見る実像として存在していなくても、こういった会話の中で伝承され、人の心が創造したものなのかなと思いました。
でも、人の心が創造できるものは確かに存在あるものだとも思います。
だからキジムナーも座敷童子も確かにいるんです。
でも選ばれし者しか会うことはできないんです。


そして最終日2日目の夜。

今夜は星を撮らなきゃいかんと思い夜の闇の深い黒島で自転車を走らせ伊古桟橋へ向かいました。
向かっている時は厚い雲に覆われて星が見られる状態ではありませんでした。
けど最終日。夜更かししても、何なら朝焼けまで撮る覚悟で飲み物とお菓子をリュックに詰めて繰り出しました。古民家から桟橋までは暗い暗い夜道を自転車で10分くらいです。島の夜は異常に暗いのは承知の上なので、島旅の時は首から下げるLEDライトと手持ちの懐中電灯をいつも持って行きます。
桟橋に到着して間もない頃はまだ雲に覆われていた夜空でしたが、2、30分経った頃には嘘のように雲が抜けていき、人生一の星空を見ることが出来ました。

2017年 6月 八重山諸島 黒島の星空

こんな大絶景を見ながら一つ思ったことは
何で私この景色を一人で見ているんだろうという切ない疑問です(笑)
そして次に謎にドーナツが食べたくなったのです。面白い。

この景色を見る前は人は絶景の前ではきっと立ちすくみ泣き
亡き母を思い何かを決断するんだろうと構えていたのですが、そんなことはなかったです。
ホント行って見ないと分からない、やってみないと分からないものです(笑)

朝焼けまで撮るぞという出発時の気合は睡魔に負けて、とりあえず伊古桟橋では2時間くらい撮影して宿泊先の古民家へ自転車を走らせました。桟橋から古民家までの道の途中は緩やかな下り坂が続く場所があるのですが、自転車を走らせ顔を上にあげて満天の星空を仰ぎながらその緩やかな坂を下ると、まるで宇宙空間に放り出されたような浮遊感を味わえてそれは素晴らしい感覚でした。本当にあの夜を忘れられない。
ちなみに最終日の夜もキジムナーに会えるかとワクワクして寝たのですが結局会えませんでした。

でもこの時、古民家を中心に黒島で出逢えたいろんな感覚達が本当に素晴らしくて
キジムナーに出逢えた夜も宇宙を仰いだ夜もどちらも素晴らしい夜で本当に胸いっぱいでした。

2017年 6月 宿泊先の古民家と星空

この旅で出逢ったこの古民家はオーナーの思い通りいろんないい気を通してまさに生きているかのようです。それは私がこの古民家を通して多くを感じ学んだから思うのです。この家に集まる人やこの家を思う人、いろんな事柄、家の中を吹き渡る風、屋根の上に広がるこの星空が全てを物語っています。この世の全てを受け入れ生かす壮大な宇宙にも思えます。

あっ、今気付いたのですが、何で古民家の奥の部屋が光っているのでしょう?
おかしいな?この時は家の電気を全部消して撮影したはずなのに。



今回もご静聴ありがとうございました!
いやー長話になってしまった。
最後まで読んでくれてたそこのあなたアイシテマス。


ネタ切れのインスタも見てね。

どこかにキジムナーを教えてくれたフォロワーさんとのやりとりがあるよ。



miku tsuchiya
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