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インスタ映えと旅

by miku tsuchiya

私の唯一のインスタ映え。
式根島の泊海水浴場にて一人シュノーケル。フィン無しの素足。足の着かないところまで泳いでしまったので岸に戻るのが大変でした。どこでも一人でシュノーケルはやるなということですが、なんとなく意味が分かりました。ごめんなさい。写真は岸に戻るのに疲れて途中で仰向けになって浮いて休んでいるところです。あれ!?これインスタ映えじゃん?と思い撮りました。ペディキュアをしていてよかった。これがなかったらただの水死体。
ひとり旅の皆さん、ただシュノーケルをするだけと船代やツアー代をケチり一人で海へ繰り出すと本当の水死体になりかねませんのでくれぐれも自分を過信しないように。一人で行ったとしても海上で一人きりにならないように人気のあるところを選んでください。それ以外はツアーに参加しましょう。これ真面目な話。


【インスタ映え】
世界的に人気である写真投稿型SNS『Instagram』に投稿する為に投稿者の実像よりも良く誇張した要素を含む写真。またはその場面のことを言う場合もある。
その個人の生活の良い部分だけを世の中に発信することによって、その個人の人生満足度が上がり人間的な自信に繋がるというメリットがある反面、元々は実像よりも誇張した写真が為にその個人のInstagramの世界観を維持する為に実際の生活に無理が生じるケースがある。
例としてはInstagramに投稿する為に空気を入れて膨らますビニール製のフラミンゴや貝殻を形取ったものを購入し、海やプールに浮かべてそれに自らも乗りインスタ映えの写真を撮り思惑通りたくさんのいいね!やコメントはもらえるが、世の中に発信する写真が故に化粧を落とせず実際は海やプールで全く遊べていないという現実がある。現実がInstagramの中なのか何なのか苦悩するインスタグラマーを多く生み出したブームでもある。2017年10月現在、【インスタ映え】に疲れを覚えたインスタグラマー達は、インスタ映えに逆らうように#インスタ映えしない写真、#インスタ映えしない、#インスタ映えしない写真選手権 などのハッシュタグを生み出しているがまだまだ投稿数は少なく、【インスタ映え】で実生活をすり減らすインスタグラマーは今後も増えると予想する。
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インスタグラマーを少しディスりました。
っと言っても私も細々とインスタグラマーなので自分のことでもあります。
ただ私は海に入るときは化粧もしないし浮き輪も膨らましません。故にそんな海お化けみたいな姿を世に発信しても自分にはメリットはないので、都合のいい写真しか投稿しません。
そうなると自分にとっては都合のいい世界観が一つのアカウントの中で出来上がっていく訳ですね。
旅好きな自分、島好きな自分、写真好きな自分。たまにストーリーズ機能で女子力を披露して本当に都合のいい世界観に出来上がっています。SNSの良いところでもあり、落とし穴でもありますね。

落とし穴のひとつにインスタ映えを狙った旅写真を撮るにあたり、
旅先で大きなルール違反を犯す人がいるのでここを叱りたいです。

島旅に限ったことではないと思いますが、特に島にはその島のルールみたいなものが存在します。
例えば昔から聖域とされている場所、沖縄で言うと御嶽(うたき)への立ち入り禁止や、島の交通事情やゴミ事情への配慮です。このことのひとつひとつは掘り下げると長くなるので今回は止めときますが、お家が違ければそれなりのお家のルールがあるように、離島ならではの事情が各々にあります。離島に上陸したら知らない人の家に上がる感覚で少し謙虚さを持って行きたいものです。

インスタ映えの旅での大きなルール違反は厚化粧でプールに入るな!
これは単純に汚いです。何なら小さい子供がプールで密かにおしっこする方がまだマシです(だって知らなきゃ良い訳だから)。そんなことないかな?
いえいえ確かにそれもあるんですが、登るなと言われたところに登ったり、入るなと言われたところに入ったりして写真を撮る人たちのことです。
やるなと言われたらその事柄にはそれなりの理由があります。

具体例としては八重山諸島の竹富島のなごみの塔です。

なごみの塔は沖縄の古き良きが残る竹富島の情景を一望できる小さなコンクリート製の展望台です。
上には2名程が立てるスペースがある本当に小さい展望台です。
もともと老朽化が激しかったそうなんですが、その小さな小さな展望台にセルカ棒片手に5人も6人も一気に上がって自撮りする観光客が増えていったそうです。それを島の人たちは懸念していたそうです。落っこちでもしたら危ないなと。私が西表へ行った2016年6月には登れたのですが、その年の12月波照間へ行った時には閉鎖されていました。そんな最中に塔の老朽化もあり閉鎖されてしまい、観光客がルールを守らないせいだと一部で言われていますが、公式な発表はあくまでも老朽化です。

しかし私は八重山で、なごみの塔に定員オーバーで登る観光客を懸念している声を実際に聞いています。
それは事故にでもあったら大変と観光客の心配をしている声であって、なごみの塔の崩壊を懸念する声ではありませんでした。もともとなごみの塔は老朽化が激しかったからそんなところにお客さんを登らせるのは心配だと言う声です。私が聞いた話はそういった話でしたが、やはりなごみの塔の激しい老朽化は観光客のマナーのせいだとする声もあったのかも分かりません。
まぁどちらにせよ、観光客が写真を撮る為に小さな島に論議を巻き起こすのは良くないなと思うのです。
しかもなごみの塔という名前の前で。
観光客問題ってどこに行ってもどんな形でか存在するものだと思いますが、現地の人の心配事の種にはなりたくないなと思うのです。
なごみの塔自体、実際に見たら分かりますが、成人が5人も6人も登ったら危ないことは一目瞭然です。それを見てみんなが真似してそれが繰り返されたらそりゃいろんな心配事が出てきます。少しその先を想像したらそこで何をしたらいけないのか分かる状態です。いちいち『するべからず』の看板をつけなくても見りゃ分かるだろって状態なのです。

なごみの塔の例は具体例になっていないかも知れませんが、いい写真が撮りたいからという軽い一人の気持ちから現地の人と観光客の間に変な隙間を作った例は数多くあります。
いい写真撮って賞を貰ったり、いいね!やコメントを貰うことはやっぱり嬉しいです。
しかし、本当にいいね!かね?その写真。自分のアカウントを飾り立てることに集中してしまいその足で踏んでいる事実に気付かないようではいいね!ではありません。
なごみの塔が崩壊するどころか島の人と観光客の間に変な溝を作り、それが島の人同士にも変な溝を作りかねないのです。その足で踏んでしまっている問題はなごみの塔自体だけではなく、島の環境や人との繋がりまでも踏んでしまっているということです。
なにも違う土地に行ったら常にその事を気に止めろとは言いません。
ただ、そのせっかく行った違う土地に目を耳を心を傾けていろんなことを感じる旅をしてほしいなと思うのです。そして多くを吸収した旅で人間力を高め、インスタの中だけではなく実生活でも映えた人になれたらなと思います。

あぁ〜デカイこと言っちゃった(笑)


ご静聴ありがとうございました。
ぐちゃぐちゃ言ってる私も細々とインタスタグラマーです。


miku tsuchiya
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